法人と理事長及び専務理事個人より利用者様と従業員全員に「労いと報恩感謝の品」を贈りました。

ご利用者及びご家族 各位
従業員及びご家族 各位

緊急事態宣言期間中の通常営業におけるご理解とご協力並びに
私生活での外出自粛要請の順守に対する労いと報恩感謝について

拝啓 新緑の候、皆様には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引立てを賜り厚くお礼申し上げます。
さて、福岡県内では4月7日より新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が発令され、4月14日から5月6日、更に延長されて14日に解除されるまでの期間において不要不急の外出自粛、夜間における接客を伴う飲食店、繁華街への外出の自粛等に加え、生活維持に必要な場合を除いた外出自粛等について要請がありました。しかしながら、私共の事業は生活維持に必要な場合に該当する社会福祉施設の運営であります。厚生労働省のご指摘もありますように本来社会福祉事業は事業を継続することが基本であり、自主的な休業は想定されません。ですが生命と健康を守ることを最優先に、感染とその拡大の防止の為という観点から同業種でも休業や自宅待機、印鑑だけの出勤あるいは閉業された事業所もあったと聞いております。
私感ですが、今回のこの問題により私達は沢山のことを思い知らされ、沢山のことに気付かされていると思います。何でも当たり前に思って生活していたことが、一瞬にして崩壊されました。食料、トイレットペーパー、マスク、消毒液の品切れ。交通規制、医療機関の崩壊、イベントの中止、モラルの乱れ等ことごとく生活が不便になりました。そして商売でのお客様の減少等私達の仕事に直撃して影響を与えました。
ただ、今回は新型コロナウイルスが問題ですが、自然災害の台風でも大雪でも、地震でも、予期せぬ外的要因に予定が狂うということが世の常です。何が起こるかわからない。それは良いことも悪いこともです。しかし、どんな変化にも対応できる柔軟なこころと視点を持って立ち向かわなければなりません。「こうだから出来ない。」と諦めたり嘆いたりすることは誰にでも出来ますし、誰のせいにしても仕方ありません。
現在は情報化社会であり、インターネットやテレビを観ていると最近新型コロナウイルスの正体が少しずつ解明されて来ている気もします。相手をしっかり見つめ、知り、正しく恐れて、今自分達が与えられた条件の中、この状況下で出来ること、この状況だからこそ出来ることは何か、と思いついたことをスピード感を持って形にして行く。その一方でしっかりと考え、考え抜いて結論を出して行動していくことが大切だと考えます。
行動すれば、色々と非難されることもあるでしょうし、万が一の時は「ほらね」と言われる事も起こりうるかもしれません。自粛して家に居るべきことが一番安全なのかもしれません。ただ私たちは社会で活躍する一員として唯一自粛要請に該当しない社会福祉事業としての責務を果たさなければなりません。この状況の中で工夫して一緒に働くことも大切な人生勉強です。その思いから、細心の注意を払い安全対策を講じて通常通りの営業を行いました。そんな中でも休まず利用を続けて頂いている利用者の皆様とご理解を下さった家族様、同時に感染のリスクが高い中で利用者様の不安な気持ちを払拭しながら支援にあたっている職員とご協力頂いたその家族様に深く感謝申し上げます。
全ての関係する皆様のご理解とご協力、そして何より法人に対して信用、信頼して頂いていることでこの期間をなんとか乗り越えることが出来たと考えております。
他業種では倒産が増大されている中、当法人の運営においても多少の影響はありますが、国や県の対策支援による給付金や特別融資等に頼ることなくお陰様で支障のない経営状況でございますので安心して頂ければ幸いです。
よってこの不安定な期間を無事に運営が出来ましたことへの感謝の気持ちとこれからも続く気の緩めない生活が問題なく安全に継続出来ますことへの願い。そして皆様にとって少しでも前向きに明るく一日を送ることが出来ますようにとの思いから、今回法人と理事長及び専務理事個人より捻出し、合わせた資金から利用者様(84名)及び職員全員(22名)に「労いと報恩感謝」の気持ちとして心ばかりの品を贈らせて頂くことと致しました。嗜好品(飲み物や菓子)等の買い物に役立てて頂けたら幸いです。
全国で少しずつ新規の陽性患者数は減少していますが、まだまだ油断はできません。更に秋頃からは再び猛威を振るうとも言われております。
福岡県では緊急事態宣言は解除されましたが、全国すべての都道府県が解除された訳ではございません。これからも引き続き予防対策にご協力とご理解を頂きたく存じます。
又、同時にご家庭での毎日の生活においても健康の確保や衛生保持に留意して頂きますようお願い申し上げます。
皆様にはくれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
まずは略儀ながら書中にてお礼申し上げます。       敬 具

令和2年5月15日

NPO法人福祉事業大輪の花
理 事 長  中西 和也(KOKORO本舗 管理者)
専務理事 里村 義行(みんなの王国 管理者)

※12日に吉村大阪府知事が会見を開き、府内の医療従事者へ感謝と応援のメッセージを届けるため、応援金をクオカードで今月中に給付する考えを明らかにしました。私もずっと前から準備を始めており、偶然なのか、どちらが先なのかはわかりませんが、考えが同じであったことに感銘致しております。少なくとも私の方が先に実行させて頂きます(金額は全然違いますけど・・・。)。兎に角、これからも福祉、医療の最前線で頑張っている皆様にエール、収束したら全員にお天道様からご褒美が舞い降りますように。

理事長 中西和也

 

注)文章や表現等の引用又は転載は固くお断りいたします。